ある企業の夏祭りに想いをはせる

ある企業主催の夏祭りに参加してきました。

 

f:id:opensesami:20160729195549j:plain

 

 

グラウンド一面に出店が出て、一度に2000人はいます。
累計でいうと5000人以上はいたかと思います。
社員さん、社員の家族、取引先、地域の家族連れなど総勢で。


店当番は社員さん。社長から執行役員から部長から同好会から総出。
毎年タレントも招致。

 

 

全ての準備は社員の方は業務以外の時間で、ボランティア。
消防の方も警備員も4台のごみ収集車も動員。
近隣の方にご迷惑にならないように2時間半だけの夏祭り。
おそらく300万円くらいは飛んでいるだろうと思う。
地域貢献の一環。

 

 

会社員の身分であったら、こんな盛大にお祭りを催す事が
いかに素晴らしい事か、いかに企業価値のあることか、
世の中に価値を生み出している事か、どこまで理解していただろうか。
会社員を辞めて、自分自身で仕事をしているからこそわかるこのイベントのすごさ。
 

100年企業を存続させて、毎年夏まつりを開催するまでに、
幾多の危機があっただろうか。

 

当たり前のように毎年開催しているように見えて、
昨年はいたのに、今年はいない社員もいる。
存続のために涙を飲んだ人もいる。

 

 

一つの契約を取るために奔走した営業部隊がいる。
一つの商品を作るために何年も開発に従事した幾多の社員がいる。
一つの商品を問題なく運用するために何百もの社員と、多くの関連企業がある。
 

一人一人の小さな積み重ねが、大きな大きな成果となり、企業となり
社員一人一人とその家族とその地域とその市町村を生かしている。
貨幣価値を生み出し、人財を生み出し、地域を作り、街と共生している。

 
企業という1つの法人として、価値を生み出すということ。
個人ではなしえない、たくさんの人間で、大きな価値を創り上げるということ。
この企業というものをここまで作り上げてきた経営者の方たちには
本当に「尊敬」の一言しかない。


この底力が日本の力なのだと、日本の豊かさを作り上げてきたのだと、感じる。
自分はどこまで、このような社会的価値を生み出せるだろうか?
自分はどれくらい広く、大きく、提供する価値の輪を広げられるだろうか?

 

 

今の小さな自分の立場で言えば、
今は目の前にある事から少しずつ。
少しずつ積み重ねて、一人の方への喜び、一人の方への貢献を蓄積していきたい。

 
自分が動いた事、提供した何かで一人でも喜んでいただく事ができたら。
私はこの社会にそのような価値を創り出したい、
自分はどこまでこの社会に価値を提供できるだろうか、
そこにチャレンジしたい。


その想いで自分は経営する立場に歩んだ、
その気持ちを新たにしました^^ 

 

昨年私は会社員の立場でこの夏まつりに参加しました。
その時も「素晴らしい会社だ」とその立場で心底思いました。
今年経営する立場でこの夏まつりに参加し
昨年と同様に「素晴らしい会社だ」と思うと同時に、
こんな会社を創り上げてきた代々の経営者に対して、軽く「畏れ」を感じました。
 

「自分はここまでの企業を作り上げる事はきっとできないだろう」
「でも、自分の手の届く範囲で、小さい規模でもいい、小さくてもいいから
地域に貢献できるもの、いつかきっと地域に価値を生み出したい」


そんな風に思いました。


来年はどんな想いでこのお祭りに参加する事になるでしょうか