日本の7大商社

日本の7大商社を読みました。

日本の7大商社 世界に類をみない最強のビジネスモデル (平凡社新書)

日本の7大商社 世界に類をみない最強のビジネスモデル (平凡社新書)

著者の基本的なスタンスは商社万歳!な立場で
書いているのであしからず。

私自身、いまだに商社ってどういう業態なんだろう・・と
イマイチわかっていなかったんですが、本書で少し
わかったような気がします。

商社は「トリのエサから軍艦まで」と言われるように
ドンキホーテのような売れるものなら何でも取扱う、という企業体である。
国内と国外での流通の架け橋となることが多く
プロジェクト自体が国家規模の大きさになることは多々。
尚、商社という企業形態は日本以外にはなく、日本独特の形態であり
世界に類を見ない効率的なマーケティングチャネルと言われている。

7大商社ということで財閥系商社【三菱商事三井物産住友商事】、
非財閥系商社【伊藤忠商事、丸紅、双日、豊田通商】に関して
紹介されている。
尚、本書の取材対象が各商社の広報などと記載されている点と
内容から判断するに、商社に関する表面的な良いできごとの羅列が多く、
商社に関して浅く広く知る入門書的には適切であるかもしれない。
ただ商社という形態がら、濃厚な非常におもしろい小説のような、
伝説になるようなストーリーを各社持っていそうに思うが
そのようなことは特に触れられていない。
恐らくその部分に関しては他の書物を当たった方がいいだろう。



 三菱商事は1870年(明治3年)に土佐の岩崎弥太郎の海運業・九十九商会が
元である。
三井物産も1876年益田孝により創業としている。
その後1947年、敗戦後GHQによって財閥解体をさせられ、
三菱は200社以上、三井は139社となる。
その後1950年代には統合をし、大幅に業績が改善するようになる。
 伊藤忠商事は1958年創業とし、中国に強い商社として
1972年には大規模な訪中団を派遣している。
伊藤忠商事会長の丹羽氏は現在現中国大使となっているほどである。
 丸紅は1976年のロッキード事件で大打撃を受け、業績が大きく落ち込む。

一時は商社の存在自体を危ぶまれた時期もあったが
2004年ごろからの資源価格高の高沸により商社各社は大きく
息を吹き返し、現在「夏の時代」と言われている。



書いている内容も、ものっそい表面的な事となってしまって。。

ここで個人的に興味深いのがGHQの存在です。
日本の歴史にGHQというものがいかに影響しているか。
今とても興味を持っています。
そのため最近歴史の分野に興味を持ち始めています。
そのきっかけを作ってくれたのが以前多読していた苫米地氏の
著書の影響なのだから、人生わからないものです。
苫米地氏の本は本当に自分の考え方を180度ひっくり返す訓練を
してくれたように思います。
今ではそこまでハマってはいないのですが、やはり苫米地氏は
非常にIQの高い、只者ではない方だと思います。