スプーンの上の油

たびたび登場しているアルケミストの本。

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

  • 作者: パウロコエーリョ,Paulo Coelho,山川紘矢,山川亜希子
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: ペーパーバック
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好きな本なので、内容をよく反芻することがあります。
前回ブログで、賢者の屋敷のシーンで、「スプーンの上の油」は
一体何を指すか、それは家族のことである、ということを
書きました。

※スプーンの上の油とは・・
ある人が賢者の屋敷へ行き「幸福の秘密」を請います。
賢者は油で満たされたスプーンを彼に持たせ、
1滴もこぼさずに屋敷を一周してくるように言います。
彼は油に集中するあまり、屋敷の様々な美しい景色を見ることが
できませんでした。
そこで賢者はもう一度スプーンを持って屋敷の景色を見てくるようにいいます。今度は彼はあらゆる景色を見て感動して賢者の元に戻ってきます。
しかし、スプーンの上の油はいつの間にかこぼれて無くなってしまっています。賢者は言います。
「幸福の秘密とは、周りの美しい景色を体験し、かつ
手元のスプーンを落とさないことだよ」


他にも油は色々な解釈ができると感じました。
油は自分の人生、やりたいこと。周囲の人とのつながりも大切に
しながら、自分の人生も我慢せずにやりたいことを全うすること。

そんな風に解釈もできるかなあと思いました。

色々な解釈ができる小説は、良書です。