宗教は論理的である
スピリチュアリズムを読みました。
歴史の長い宗教というのはとてもしっかりと
神の正当性を論理的に組み立てているそうで、
その宗教の教義に関して議論をしようと
思っても必ず負けてしまうそうです。
キリスト教で上位の方なんかでは
ディベートで必ず勝つような超論理的で
高学歴で優秀な人が控えているんだそうな。
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そういえば思い出したのが、内田樹氏の
ユダヤ教をユダヤ迫害についての記載です。
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ユダヤ迫害を受けたユダヤ教の信者たちは
神は自分たちを救ってはくれなかったと、
ホロコースト後急速に信仰離れが起こったそうです。
そこで一人のユダヤ教徒レヴィナスがその背教をなじった
という。
引用----------
「あなたがたはいったいどのような幼児的な神をこれまで
信じてきたのか(中略)
ホロコーストは人間が人間に対して犯した罪である。
人間が人間に対して犯した罪は人間によってしかあがなうことはできない。
それは神の仕事ではなく、人間の果たすべき仕事である。人間たちの
世界に人間的価値を根付かせるのは人間の仕事である。『私たちだけの
力ではこの世界を公正で慈愛にみちたものにすることができません。
神様、何とかしてください』と泣訴するような幼児的な人間を神が
わざわざ創造するということがありえようか。神がその名にふさわしい威徳と
全能を備えたものであるならば、神は必ずや神の支援抜きでこの地上に
正義と慈愛の世界を作り出すことができる人間を創造されたはずである。(中略)」
レヴィナスはホロコーストの時間における「神の沈黙」を人間に対する
絶対的な信頼に基づいて召命を負託されたことと解釈することによって
崩れかかったユダヤ人共同体を瀬戸際で支え、虚無的になりかけたユダヤ人
たちを再び律法の学習と戒律の遵守の静かな信仰生活へと押し戻しました。
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神はこの問題を解決できると人間を信じたからこそ
このような苦難をお与えになった・・
こういった神の存在の矛盾を可能な限りの論理で解釈され尽くされているので
議論をしても勝つことができないようです。
宗教、おもしろいですね。
宗教のことに関わらず、物理など理系的な考え方など
色々なことを学びたいと思うこのごろです。