ヘアサロン難民
みなさんは行きつけのヘアサロンってありますか?
私は小学生の時にに通っていた美容院(正確に言うと
そこ以外行くところがなかった)以来、
一度たりとも店舗が定まったことがありません。
美容室って、ないと困るものですよね。
髪の毛は伸ばしっぱなしにするわけにもいかないし
自分で切るわけにもいかないし。
「散髪する」という消費行動は、生活の中で
特異な活動ではなのではないかと思います。
ものを買う場合、基本的にその商品に対して
人は品定めすることができます。
食べ物であれば、見た目、形、状態などで
おいしそうか、自分好みかをある程度絞り込めます。
ファッションも同様に、デザインや生地の質感、サイズで
判断できますし、試着もできることが多いので、より慎重に
買うか否かを判断できますね。
では、技術料を払う場合、人に対価を支払う場合はどうでしょうか。
医療の分野であれば、医療ミスがない限り、医師はその病気を
手術や投薬で治してくれるでしょう。
塾や専門学校の場合、「はずれ」の先生があたれば運が悪かったでしょうが、
学習内容自体は自分の努力でなんとかなります。
その点、美容院は、一旦カットしてもらわなければ、その善し悪しの判断がしにくく、
自分の努力も発揮しようがない分野ではないでしょうか。
手術台よろしく、まな板の上の鯉状態にも関わらず、
治療(カット)が成功するかどうかわからない。
もちろん、カットしている途中で美容師に指摘することができる
という意見もあるでしょうが、実際にそれができる人って
明確な完成イメージがある人か、同業者・類似業者ではないでしょうか。
もちろん「1週間以内ならやり直し承ります」という美容院はあります。
ただ、やはり美容師の方に念頭においていただきたいのが、
出来上がりに文句を言う、意見を言うというのは
客にとっては精神的に負担である、ということ。
しんどい思いして「もっとこうしてほしい」と言うくらいなら、
家に帰ってパパパっといつも通りブローして、
今度から別の美容院に行こ〜っと、と決めてしまえば済むだけのこと。
しかも、部分的に細かく注文できるようなものではないです、髪型って。
結局ニュアンス、センスのような気がします。
「なんか違う・・」「なんかいまいち」その程度の違和感が多々あるんです。
昔の同僚との会話を思い出します。
「なんかどこの美容院行ってもコレ!って決まらないんですよね〜」
「そんなん僕毎回ですよ!」
そして忘れてはならないのが、美容師との「トーク」。
私の友人が言っていた以下の一言は、美容院の状況を端的に
表しているのではないでしょうか。
「話しかけてこない美容院ってないんかな・・。」
特に、それほどおしゃべりでない人種にとって
美容師とのトークは精神的負担があります。
しかも美容師自体も別におしゃべりが得意な人達な
わけではないでしょうから、なんやかやで、無駄に自分の
個人情報を根ほり葉ほり披露するはめになったりします。
私の友人も、全く話しかけないでほしい、という意味で
先述の発言をしたのではないと思います。
まだ心を開いていない人に対しては、自分の話をそれほどしたくない、
というのが心情の人ってたくさんいます。
そういう人達にとっては、美容師の方が、自らの体験談やネタを
話してくれる方が、ずっと心地よいのです。
美容院のサービスが、何かしら変わっていくことを期待します。
最後に一言。
美容院のカットモデル写真って、なぜみんな「ナチュラルかわいい系」
なんでしょうか。
みんな「ワックスでクシュってくせづけた茶髪」になってますが、
そんな髪型でいるのって、MOREとかZIPPERとか
一部の趣味の人達か学生だけではないでしょうか。
世の社会人、みんな髪の毛、きっちりしてるよ。
クシュってしてないよ。
「できる営業マンっぽい髪型」
とかでカットモデル写真出して下さい。
・・できない営業マンがたくさん来るかな・・。