チャールズ・バベッジ―コンピューター時代の開拓者―

チャールズ・バベッジ―コンピューター時代の開拓者―
(1791〜1871)
を読みました。

チャールズ・バベッジ―コンピュータ時代の開拓者 (オックスフォード科学の肖像)

チャールズ・バベッジ―コンピュータ時代の開拓者 (オックスフォード科学の肖像)

  • 作者: ブルースコリアー,オーウェンギンガリッチ,Bruce Collier,Owen Gingerich,須田康子
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 2009/06
  • メディア: 単行本
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メンデルに引き続き「オックススフォード科学の肖像」シリーズです。

先述しましたが前回のメンデルの書き手の方が有能であると思います。

バベッジは何をしたのかというと、コンピューターの基本的な考え方を
電子ではなく機械で実現しようとし、実際完成にはいたらなかったが
その理論は現在の電子で実現されたコンピューターと全く同じ考え方を組み立てたというところでしょうか。

未来の、電子で実現されたコンピューターを機械で実現しようとした
という部分で偉大な科学者と評価されています。
機械で実現するというのは、現在のコンピューターのように二進法で
電子データが計算をするというものではなく、機械(言うなればネジまき)
で10進法を刻むことで計算をするというものです。

尚、実用的な計算機に関しては1674年にドイツでライプニッツが作成をしており
1820年にはフランスのパリ産業博にてシャルルが商業的に成功を
収めている。

面白いのは、さすが伝記で、このような科学者がどんどん政治的興味を深め
政治的活動に傾倒していく点。
実際に選挙に立候補したり、改革案を作成したり。。
内容が科学にとどまらないのがいい。

人のため、社会のため、何とか自分の力を生かせないかと考えていくと
政治を変えよう、提言しようという立ち位置になるのでしょうね。