幼児教育と脳
幼児教育と脳を読みました。
- 作者: 澤口俊之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/08
- メディア: 新書
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平成11年の本。
ちょっと古いですね。
本書の要点は以下。
※前提として現在の日本の教育は間違っていると筆者は考えている。
・人間は前頭前野が最も発達している。
・前頭前野は社会的生活能力を統率している部分である。
・前頭前野で統率している社会性を向上することが真の教育である。(前頭前知性-PQ-とする)
・PQを鍛えるにはいわゆる一昔前の子ども達の小集団、ガキ大将のいる集団に所属し、社会観を養うことが有効である。
本書は脳研究の側面から教育を論じる書となっていますが
結論は一般的によく論じられている内容に落ち着いたかな
という感があります。
真の教育の提案方法が過去の社会集団に戻れ、という提唱となって
しまっていますが、時代や社会はどんどん流れていってしまうので
その流れに沿いながら解決していく方法が求められると思います。
そこは自分達が考える部分ということでしょう。
倫理観の醸成ということが教育の本質であり、
そのような倫理観を鍛えるにはやはり人間同士集団の中で
養われるものである。
その部分では本当にその通りであると思います。
後は実践です。